医療施設で働く看護師の役割と特徴

医療施設のお仕事

病院の顔となる看護師

2015.12.2 看護師はこんなに重要な仕事

どのような種類があるのか

看護師には大きく分けて、正看護師と准看護師があります。この両者にはいろいろな違いがありますが、基本的に業務については大きな差があるわけではありません。医師のサポート業務や、入院患者らの身の回りの世話をすることが主務となります。
この両者の違いは、まず免許をどこから受けているかです。正看護師は厚生労働大臣から免許を受けている国家資格なのですが、准看護師は都道府県知事から免許を受けており、国家資格ではないのです。准看護師は国家資格ではないため、病院での行動にも制約が出てきます。正看護師とほぼ同レベルの医療行為に携わること自体はできるのですが、そのためには正看護師の指示が必要になってくるのです。
つまり、正看護師が指示を出さないと、准看護師は医療行為が行えないのです。ちなみに、より高度な医療行為が行える看護師として認定看護師と専門看護師がいますが、これらは日本看護協会の認定資格となっております。

基本的な仕事内容とは

看護師の仕事内容を簡潔に説明すると「医師のサポート」ですが、その内容は多岐にわたっています。まず思いつくのが注射や点滴、採血を行うことです。処方された薬についての説明を行うこともあるでしょう。入院患者に対しては熱や脈、血圧を測るのも仕事です。寝たきりの患者もいるでしょうから、その場合は床ずれ防止のために体の向きを変えてあげるのも看護師の仕事になります。体の不自由な患者の場合は、体を洗ったり、排せつを助けたりしてあげるのも仕事です。また、忘れてはならないのが赤ちゃんのケア。基本的に面倒を見るのは看護師の業務ですし、湿疹が悪化しないように体を洗ってあげる必要もあります。
一体どれだけ仕事があるのかという感じですね。最近では体が不自由なため、病院に通うことが難しい人のケアをする「訪問看護」なる仕事もあります。薬の飲み方を教えたり、患者がちゃんと治るまでように自己管理の方法を教えたりと、本当に大変としか言いようがないくらいの仕事内容ですが、それだけにやりがいは十分だといえるでしょう。

「病院の顔」として

そして、これだけの業務を行っているということは、病院で患者に接している時間が一番長いのが看護師だということでもあります。そのため、患者にとっては「病院の顔」は医師ではなく、看護師になってしまうのです。入院患者が医師に接している時間はかなり短いです。入院中でも、回診の時間は1日に30分もないですから、入院患者が日常的に接しているのは基本的に看護師なのです。
もし、そこで対応の悪い看護師に当たってしまったら、患者はどう思うでしょう。「この看護師は対応が悪い」ではなく「ここの病院は対応が悪い」というイメージになってしまうのです。つまり、看護師の対応が病院の評判を決めているといっても過言ではないのです。これは医師にも言えることですが、病院は医療機関であると同時に接客業でもあるということをしっかりと認識しておく必要があるでしょう。上にも書きましたが、看護師は医師よりも患者に接している時間が長いですから、なおさら注意が必要なのです。

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